低き者を顧みられる主
(ルカ1:52 ルターの説教から)
神が血肉の姿をとるまでに、ご自身を低くし、人性の神秘を軽蔑せず、アダムとエバがあれほどまでに汚した人性を尊んでくださったことほど、神の尊いいつくしみを表す方法がほかにあったでしょうか。
もしも私たちの目がこの神の誕生に向けられ、至高者が奇跡的に、卑しい処女マリアの血と肉に働かれるその様子を凝視するならば、悪しき情欲と思いはどんなに強くても、消えてしまいます。マリアはこの世でないがしろにされただけ、いや、その千倍も、天上では誉れを受けるのです。
神は、人に軽蔑されながらもご自身を喜ぶ者にどれほどの大きな栄光を与えるでしょうか。あなたの目を開いて、主が見ておられることを見つめなさい。神はもっとも低いところを見つめておられます。
天使が見いだしたのも、王侯や権力者ではなく、無学の人、世の中でいちばん卑しい者でした。そうです。天上からこれほどすばらしい恵みと誉れを受ける価値のあった者は、貧しい羊飼いだけだったのです。
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